こちら葛飾区亀有公園前派出所 名エピソード10選(その1)

2021年1月18日

こんにちわ、ごさくです。

ExcelマクロからSVNリポジトリ上の情報を取得する方法」以来の投稿になってしまいました。さけみぃさんに頼りすぎでよろしくないですね。ちょっと反省です・・・。

本日は書籍が傷んだり、巻数が多すぎて途中で断念した漫画だったけど、ふとした拍子に読みたくなって、電子書籍(ebookjapanで購入)で再度集め始めてしまった漫画の1つ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称、こち亀)の名エピソード10選、ご紹介したいと思います。(ごさくが好きなエピソードなので、広く一般的な人気エピソード以外も入るかと思います。)

第1位:浅草物語

これはどのサイトや公式の「カメダス」、「カメダス2」などの統計とっても第1位になるエピソードになりますが、漫画/アニメ共(特にアニメ版は他のエピソードの描き方と異なり、力を入れているのが良く分かります)に人気の高い第57巻9話目の名作です。以下、エピソード内容を簡単に紹介します。

両さんは小学校の同窓会で小学校当時の秀才で親友だった村瀬賢治がヤクザになっており、逮捕されたことを知ります。葛飾署で偶然再会した村瀬は護送されるところで、お互いに気づきますが、言葉を交わすことなく村瀬は護送されていきます。その後、村瀬は自身を警察に売った集英会に復讐するために拳銃を奪って逃走。両さんは村瀬の行動を先読みして、浅草の裏路地を逃げていた村瀬と対峙します・・・。
(以降の詳細は本編で確認してください。)

両さんの警察官としての強さ、やさしさが光る回であり、村瀬との友情を子供時代のエピソードも交えて描かれており、漫画の19ページ、アニメの30分枠とは思えない程、完成度が高いエピソードです。
これを堂々第1位として紹介します。(なお2人は第125巻『浅草物語 望郷編』で再開しています。こちらも良いエピソードなので、合わせておススメです。)

出典:こちら葛飾区亀有公園前派出所57巻「浅草物語」

第2位:古都の走馬灯

本エピソードはこち亀1000回記念として描かれた両さんの初恋の話「第76巻 浅草七ッ星物語(アニメ版は浅草初恋物語)」の続編として描かれたエピソードで30ページにも及ぶ大作です。(秋本先生が力を入れているのがよく分かります。)

両さんの小学生高学年時代、浅草の花やしきで知り合った京都生まれで旅回りの役者一座の娘、橘琴音ちゃんと両さんは両想いになりますが、琴音ちゃんは旅回り役者の宿命で、突然、浅草公演を打ち切られてしまい、再度の旅回りを余儀なくされてしまいます。両さんは別れ際に小学生とは思えない演出(ごさくも見習う必要性があると感じました)をして、琴音ちゃんを元気づけますが、2人は辛い別れをします。(ここまでが「浅草七ッ星物語」までの話です。)

小学生時代の両さんは、琴音ちゃんが生まれた故郷京都に戻っており、京都公演中に大ケガをしたことを浅草の劇場で知ります。両さんは例の3バカトリオの珍吉、豚平を連れて野宿をして道に迷いながらも自転車で京都に向かい、まだケガが完治していない琴音ちゃんと再会します。

両さん達が京都まで見舞いに来てくれたことを大変喜び、京都案内に連れ出します。その途中、琴音ちゃんは両さんと2人きりになることを望み、両さんの策で2人きりになった後、五重塔、八坂神社に連れていきます。そして、八坂神社で大胆にも両さんとの縁結びのお願いに来ることが夢だったことを打ち明けます・・・。
(以降の詳細は本編でお楽しみ下さい。)

出典:こちら葛飾区亀有公園前派出所102巻「古都の走馬灯」

両さんの初の相思相愛となる恋愛エピソードの続編&大人になってからの琴音ちゃんとの意味深なやり取り(少し両さんと麗子の関係に近いかなと思った次第です)が心に残るエピソードです。アニメ版では琴音ちゃんをタッチ浅倉南の声役、日高のり子さんが演じ、少年時代の両さんをONE PIECEのルフィ、天空の城ラピュタのパズー役で有名な田中真弓さんが演じたこともあり、こちらも漫画/アニメ版と共々大好きなエピソードです。(古都の走馬灯はアニメ化されていないので、浅草初恋物語の最後に大人となり、女座長として浅草公演に招待した両さんと再会するエピソードになっています。)

第3位:親愛なる兄貴へ

両さん(ここでは、以降、勘吉とします)と弟金次郎の兄弟エピソードはほとんど金次郎から中川や麗子に語られることが多いですが、どれも金次郎にとって、兄勘吉は頼りになるヒーローとして描かれていますが、その中でも一番、頼りになるお兄さんとして描かれているエピソードです。

小学校時代の金次郎は兄勘吉と違って、ケンカも弱くイジメられっ子でした。ある日苛めを受けて公園で泣いていた際に若手弁護士に出会い励まされ、その出会いが彼の一生を決めていきます。兄勘吉が中学生になってもずっと遊んでいるのに対して、金次郎は国立の中学校を受験するために猛勉強をします。その時点ですでに弁護士を目指すことを両親に伝え、当然の如くビックリされますが、本気の金次郎の姿に受験を許可されます。

受験日当日、受験する中学校へ向かう途中、乗っていた都電が事故を起こして止まってしまいます。勘吉は朝早くに起きて、湯島天神まで自転車で行き、金次郎の都電に追いつこうとしていた矢先に金次郎が乗った都電が緊急停車していることを知り、事前に調べていた中学校まで金次郎を自転車の後ろに乗せて連れていきますが、金次郎が最後の最後でドジなことをしてしまい、受験自体を諦めようとした際に勘吉がとっさにとった行動は・・・。(以降の詳細は本編でお楽しみ下さい。)

出典:こちら葛飾区亀有公園前派出所92巻「親愛なる兄貴への巻」

普段は真逆の性格となる2人ですが、勘吉が弟の受験日にとった行動は、正に頼れる兄貴そのものであり、見習いたいお手本でした。誰よりも弟金次郎を信じて疑わず(両親よりも信頼している)、金次郎も兄の期待に応え、自身の夢を貫き通したという点で読んだ後、心が暖かくなったのと、兄弟とは仲良くしないといけないなと改めて考えさせられたエピソードは第3位です。

第4位:両津刑事の巻

知らない方が多いかと思いますが、両さんには刑事で活躍していた時代があります。19歳~20歳の頃です。これもアニメ版(『新米刑事・両津!』)の方が両さんの心情まで丁寧に描写されており、完成度の高い作品になっていますので、そちらをベースに紹介します。

両さん19歳で警察官になる直前ですが、飲酒で酔っ払っていたところを葛飾署の警官に補導されてしまいます。普通なら内定取消しになるかと思いますが、葛飾署の恩情で、そのまま亀有公園前派出所で預かることなり、当時はまだ巡査長であり、30代前半だった大原部長が面倒を見ることになります。(まさに腐れ縁ですね。)

コソ泥仲間では一度追われたら逃げられない「ガラガラヘビの両津」という異名で犯人検挙率が抜群に高く交番勤務から当時の刑事課長にスカウトされたのです。以下、刑事課では38~39歳ぐらいのベテラン刑事南部とタッグを組みます。

刑事課に入った当初は、刑事ドラマのような派手な展開を期待していた両さんですが、現実はそんなに甘くありません。南部は自身の婚約者を殺されており、因縁がある暴力団太田組の太田黒を追っていますが、ある店で張り込み捜査の際、両さんのミスで逃がしてしまいます。南部は両さんを殴ってしまうぐらいに激怒します。その時、両さんは南部の悲しい過去を刑事課長から聞かされ、自分のミスを悔い、南部に謝り、和解します。

ある日、太田黒の情報が持たされ、再び南部と両さんはある家の前に張り込みます。南部は太田黒は国外逃亡する前に金を持ち出すため、この家に寄ると睨んで張り込んでいたのです。案の定、太田黒は現れ、南部は賭博容疑で逮捕しようとしますが・・・。
(これ以降は、本編でご確認お願い致します。)

出典:こちら葛飾区亀有公園前派出所41巻「両津刑事の巻」

このエピソードは漫画、アニメ共に両さんが憧れの刑事としても活躍したにも関わらず、自分から交番勤務に戻るきっかけになったほろ苦いエピソードとなっております。漫画では最初、アニメでは最後に南部さんのお墓で酒を酌み交わすシーンが、両さんの中でずっと忘れられない記憶として残っている過去という印象を与え、大好きなエピソードです。(両さんの心情がよく分かるアニメ版の方は、こち亀ファンなら是非見ておいてほしいです。)

第5位:レイコ変身の巻

こちらはわりと連載後半のエピソードですが、連載前半にはよくあった両さんと麗子の2人の関係についてクローズアップされており、この回の両さんがとにかくいい男で、麗子が両さんの優しさを改めて知るキッカケとなった回です。

テレビ番組である男性が女性2人のうちどちらを彼女にするかの選択に迫られ、男性は美映えの良い美人の方を彼女に選びます。それを見ていた中川、麗子はもう一人の見栄えが劣る方が性格が良いということで、反対しますが、両津と本田は当然の如く美人の方が良い上、超絶美男子の中川、超絶美人の麗子が言っても説得がないと非難します。(まぁ、確かに中川、麗子が言っても説得力ないと思いますね。)

その後、麗子は派出所を抜け、女優業としてある舞台芝居の稽古に出ていますが、マツコ・デラックス風のビッグママという役を演じていた女優さんが風邪で休んでしまったのと台詞を覚えていたたため、その代役になり、特殊メイクで自身もマツコ・デラックス風の巨体になります。

リハーサルは順調に進みますが、顧客である小学生達の来場が遅れることから、開演が遅れることになります。その間、麗子はいつものごとく外に舞台仲間、スタッフさん達のコーヒーを購入するため、外に出ますが、特殊メイク姿のまま出てしまったことに気づきます。

麗子は超絶美人なので、いつもは羨望の眼差しを受けていましたが、この日はマツコ・デラックス風の体格で歩いているので、別の目(驚きの目)で見られていることに気づきます。途中サングラスを購入したりしてごまかそうとしますが、余計怪しい太ったおばさん姿になってしまい、周りの人間から避けられます。

いつもコーヒーを購入しているお店の店員も普段の麗子には愛想が良いのに姿が違うおばさん麗子への対応はぞんざいな扱いとなり、見た目でこんなにも対応が違うのかとショックを受ける麗子。10人分のコーヒーを受け取って帰ろうとする際、慣れていない身体のため、派手に転倒してコーヒーを全てこぼしてしまいます。転倒後も身体が重くてなかなか起き上がれませんが、近くにいる人間は誰も助けてくれません。

その時、男らしい手が麗子の目の前に差し出されます。手を差し伸べたのは何と両さんでした。両さんはゆっくり麗子を助け起こすと、こぼれたコーヒーコップを片付け始めます。もちろん両さんは麗子だとは気づいていませんが、他の人間が転倒しても知らんぷりだったのに対して、こぼれたコーヒーの代わりをもらう交渉までしてくれる親切な両さんに驚きを隠せない麗子。
(これ以降の詳細は本編をご覧ください。)

このエピソードで両さんから名言が飛び出しますが、こんなこと言われたら、多分どの女性も嬉しいと感じてしまうのではないでしょうか?
両さんの麗子に対する思いを(両さんは本人と気づいていないので)伝えるシーンもあり、読後感はやはり温かい気持ちになるエピソードなので、ぜひ読んでみてください。

思い入れが深くて、紹介文が長くなりすぎてしまいましたので、第6位~10位はまた後日、紹介いたします。

こち亀は全巻紙媒体で集めると、家族の理解を得るのがとても難しいので(ごさくも本棚占領率が高くなり過ぎて途中で断念した経緯があるので)、電子書籍で買い直している次第です。なかでもebookjapanは漫画の品数が豊富の他、何台かの端末で共有することも出来ますので、断然おススメです。

第1位:こちら葛飾区亀有公園前派出所57巻

第2位:こちら葛飾区亀有公園前派出所102巻

第3位:こちら葛飾区亀有公園前派出所92巻

第4位:こちら葛飾区亀有公園前派出所41巻

第5位:こちら葛飾区亀有公園前派出所185巻

漫画で本棚を占領してしまっている肩身の狭い既婚男性は、電子書籍での再購入をぜひおススメします。ごさくも今年はコロナ禍もあり、家にいる時間が多かったので、電子書籍に大変にお世話になった次第です。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また次回も是非お越し下さい。

追伸:

以下に第6位~10位までのブログ記事もまとめていますので、興味のある方は読んでやってください。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 名エピソード10選(その2)

両さんと麗子の関係に焦点をあてたエピソードとして以下のブログ記事も書いていますので、上記と合わせて興味を持った方は読んでいただければ幸いです。
こち亀 両さんと麗子の関係